研究(Research)

研究の焦点(Research Focus)

行動デザイン研究室では、実環境における人–人インタラクションを研究しています。
応用行動分析学、シングルケース実験デザイン、心理学実験、インタラクティブ技術を組み合わせながら、社会的相互作用を観察・測定・再設計する方法を検討しています。

行動デザイン研究室の研究フレームワーク

私たちの研究は、人–人インタラクションをめぐる3つの操作から整理できます。

  • Measuring|測定・可視化:実環境の相互作用を記録・可視化・定量化する
  • Arranging|条件配置:相互作用が生じる道具・環境・随伴関係を配置する
  • Building|レパートリー形成:相互作用に関わる行動レパートリーを形成・拡張する

これらの操作は、自閉スペクトラム症支援、社会的相互作用、言語行動に関する研究にまたがっています。

1) 自閉スペクトラム症支援における人–人インタラクション

自閉スペクトラム症(ASD)のある子ども、家族、支援者を対象に、##テクノロジーを活用した行動的支援##を設計・評価しています。

この研究ラインでは、行動観察、シングルケース実験デザイン、ウェアラブル、コンピュータビジョン、ソーシャルロボット、モーションキャプチャ、スマート衣服などの技術を組み合わせています。

主なトピック

  • 音響分析による随伴模倣メカニズムの検討
  • ウェアラブル・フィードバックによる社会的関与の促進
  • 加速度センサによる自傷行動の定量測定
  • 行動観察アプリを用いた遠隔型保護者支援
  • 特別支援教室の社会的相互作用のコンピュータビジョン解析
  • 視線可視化インタフェースによる社会的コミュニケーション評価
  • ペア型ロボットによる社会的遊びの促進
  • ウェアラブルによる対面行動の記録・拡張
  • スマート衣服を用いた睡眠時HRVモニタリング
  • モーションキャプチャによる療育場面の対人距離モデル化

2) 会話とコミュニケーションにおける人–人インタラクション

会話、フィードバック、面接、ビデオ会議、社会的コミュニケーションなど、二者間の相互作用を対象に、行動的な支援システムを研究しています。

この研究ラインでは、相互作用のパターンをどのように観察し、訓練し、実環境で再設計できるかを検討しています。

主なトピック

  • 1on1に対する上司向けトレーニングの効果
  • 場面緘黙の経験を持つ人における顔の可視性と反応行動
  • 模擬面接に対する行動スキルトレーニング(BST)の有効性
  • フィードバック受容スキルを標的としたBST
  • ビデオ会議における顔の可視性が課題従事に与える影響
  • 注視が他者の接近・回避行動に果たす弁別機能

3) 言語行動を通じた人–人インタラクション

言語行動、言語学習、派生的刺激関係を、人と人の相互作用を支える行動過程として研究しています。

この研究ラインでは、行動分析学に基づく言語と学習の研究を出発点として、言語が新しい機能を獲得し、文脈をまたいで般化し、日常場面の社会的行動に関与する過程を検討しています。

主なトピック

  • 外国語語彙学習における未訓練刺激関係の獲得条件の比較
  • リハーサル/発話抑制が言語学習に及ぼす影響
  • ESMによる日常的ウェルビーイングの予測因子の抽出
  • EBI(等価性ベース指導) による統計的仮説検定の学習支援
  • IRAPを用いたジェンダー・ステレオタイプの検討
  • 性的指向回避態度尺度日本語版の開発

方法とツール

研究全体を通じて、次の方法とツールを用いています。

  • 応用行動分析学
  • シングルケース実験デザイン
  • 心理学実験
  • 経験サンプリング法
  • 行動スキルトレーニング
  • コンピュータビジョン
  • ウェアラブルデバイス・スマート衣服
  • ソーシャルロボット
  • モーションキャプチャ
  • 遠隔型・親媒介型支援システム
  • オープンで再現可能な研究ワークフロー